褥瘡予防対策委員会

田平ホームの褥瘡を予防するための対策・研修を行うための委員会ブログです。

2024.10『排泄ケア』

 令和7年4月のユニットケア移行に向けて、排泄ケアの方法も見直しを行っています。

現在の田平ホームでのオムツ交換は、台車にバケツなどを積み、ある程度決まった時間に予防着姿の職員がパットを持って各居室に行くと言う集団ケアとなっています。

排泄という行為は、就学前程度で自立してからは、人の目に触れることなくおこなわれる行為です。高齢や病気などによって、どうしても人の手を借りなければならない状態になっても、自ら望んでオムツに排泄したいと考える方は少ないはずです。なるべく人に見られず、知られずと言う気持ちで行ってきた行為が、台車などで回って、オムツ交換をすることを周りのみんなに知られることは、羞恥心やプライバシーの観点からも好ましくないケアの一つです。

今後、田平ホームでもトートバックを使用しながら個別ケアに変更していく予定としています。ただ、台車で回らなければいいと言うことでなく、何のために、誰のために取り入れる方法なのかを認識しながら、一人一人の尊厳を守るケアを目指したいと思います。

                                      

 

2024.9『褥瘡予防対策』

加齢になると身体機能も低下し食事も偏ったり、摂取量も少なくなる事で栄養のバランスが整なわず、皮膚疾患も起きやすくなります。

近年は高齢化も進み、寝たきりの方も増え臥床時間が長くなることにより、身体に圧迫がかかる部分にずれが生じ毛細血管の流れをせき止めるとその部分の細胞は、酸素や栄養を受け取ることができなくなります。

自分で寝返りが出来る人は不快感や痛みを感じたら身体を動かして予防する事が出来ますが、寝たきりの人はできず褥瘡に発展して行きます。

予防するためには体位変換も大事ですが十分な栄養等を摂取して頂く事が大切です。

今後も職員が連携し褥瘡予防に努め、利用者様が1日1日を快適に過ごせる様に努めていきたいです。    

 

 

            

 

2024.8『新たに取り入れました』

先日ハイドロサイトプラスを購入しました。

これは親水性の高いポリマーを含有しているため、創周囲皮膚の浸軟を軽減し、創治癒に適した環境を作ってくれるというものです。
創が出来てしまったとしても、早く治癒することができれば、利用者も痛みが減ることになります。
このハイドロサイトプラスに頼るだけではなく、職員も創ができないよう努めていきたいと思います。

2024.7『勉強会を行い再確認』

 オムツ交換を行う際注意点がいくつかあります。

便が尿道に入り感染症などを起こすことがないようにします。排泄物に異常がないかチェックします。

皮膚状態に異常がないかチェックします。

オムツ交換は利用者様にとって負担の大きなケアだと思います。

介護される利用者様の負担を軽減し自尊心を傷つけないよう思いやりを持ち行うことか大切です。

今回勉強会を行いオムツ交換の基本的な当て方の再確認を行いました。

①ギャザーの機能を活かす➁尿取りパットの最も吸収する箇所にあてるように置く➂身体とオムツの間に隙間を作らない

④オムツ全体をずらさない       

 この4つのポイントを活かし少しでも負担を軽減できるように行っていこうと思います。

                                    

 

 

 

2024.6『安楽に排泄を行うには』

身体機能の低下に伴い、排泄をされる側、介助する側にとっても、苦痛を伴う事案である為、当施設では起立訓練に重点を置き日々取り組んでおります。徐々にADLUP見られ、一つの事例を上げると入居当初から頻尿で要介助の方が今ではズボンの上げ下ろしも自力で可能となられ、介助が不要となった事例があります。やはり起立が出来るだけで、介助される側、する側の負担の軽減に繋がってよりよい排泄が目指せる様に、今後も取り組んで行こうと思います。

2024.5『排泄スタイル』

排泄する際、しゃがんだ姿勢から各々楽な姿勢で腰掛けて行っています。

私達は何気なく無意識に座りますが、排泄時に一番良いとされるスタイルがある事はご存じでしょうか?

それはオーキャストロダンのブロンズ像の「考える人」のスタイルだそうです。

それに加え踵部を上げる事で無理なくスムーズに排泄がしやすくなるそうです。

便秘にはいろんな要素が絡み合っていますが、快適にスッキリ排泄したいと思うのは、みなさんも同じではないでしょうか。

 

                     

2024.4『ユニットに向けて個別ケア』

施設では、ユニットに向けて個別ケア(食事、入浴、排泄に至るまで、利用者様一人ひとりの個性やニーズに合わせたケア)に取り組んでいきます。利用者様本人の意見や要望、各担当職員の意見等を出し合い利用者様の状態にあった排泄ケア(それぞれの利用者様の残存能力に応じた排泄のスタイルを見つけ出し、提供するための実践的な活動)に取り組んでいます。
実際、取り組んで紙オムツ使用されていた利用者様が紙パンツを使用し、トイレにて排泄を行うことが出来ています。残存機能の低下を防ぎ、トイレでの排泄やスキントラブル等を起こさないような、介助、支援を実践しその人らしいケアを目指し活動していきます。